読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

晴れときどき薔薇の雨

カトリック信者による信仰生活体験日記

カトリック多摩教会の「ここクリ」に参加しました その2

2016年12月25日の事。

私はカトリック多摩教会のクリスマスイベント「心の病で苦しむ人のためのクリスマス会」、通称「ここクリ」に参加しました。なんと、奉仕役です。

かつての地元教会ということもあり、こちらでは未信者の頃とてもお世話になりました。いつもいつも笑顔と温かな食事でのおもてなし。神父様の分かりやすくて胸の温かくなる教話。

「多摩教会に行けば、あたたかく迎えてもらえる」。

そんな心の拠り所のような場所が多摩教会でした。

信者になったので、所属教会は違えども、今度は自分が奉仕する側をやってみたいと思っていました。多摩教会の友人にその気持ちを伝え、その機会がやって来たのがこの「ここクリ」。

これまで、自分の所属教会でバザーの販売手伝い、掃除、調理手伝い等は経験しました。しかし、接客係は初めてです。何故なら多摩教会は、お客様をお迎えするイベントが(おそらく)東京一活発! 「おもてなしの家」とお呼びしたいくらい「お客様を招く、歓迎する」が大好きな教会だと思っています。

「お手伝いをしたい」とお願いすれば、なんとかして叶えてくれるのもありがたいところ。

これも教会の信者さん達の層が厚くて、皆が「お互いに尊重し合う」「協力し合う」ということを大事にしている方々だからだろうなと思います。

イベント企画は事前準備も綿密。

リーダーの方が、何か月も前から、イベント当日までのスケジュールを作り、ミーティングを重ねているそうです。

また、接客係のミーティングも設けられていました。イベントの主賓は心の病に苦しむ方々です。心の病について知らないと、お客様の苦しみがどういうものなのか、全くわからないこともあるかもしれません。勿論、完璧に理解できるということはないでしょう。でも、「出来る限り」という心遣いがここにはあるのです。

教会にいる間、少しでもお客様の苦しい思いに寄り添えるよう、「温かく接しましょう」「お客様が無理をすることのないように」という心がけを共有します。

さてイベント当日。

「ここクリ」は、聖堂での音楽会から始まります。聖歌隊によるクリスマスキャロルの合唱、豊島神父のお話、シンガーソングライターのSくんによるライブと賑やかなプログラムが続きます。

この中で心に残ったのが、Sくんの言葉。「ここクリ」発案者の前主任司祭晴佐久神父は「元気な人は楽しいクリスマスを迎えているでしょう。でも、病気で苦しんでいる人は、そんなクリスマスに参加できないと悲しんでいるかもしれない。病気の人のためのクリスマスをやろう」という思いで「ここクリ」を企画したそうです。

私も少しわかります。楽しい人達が楽しそうにクリスマスを祝っていても、自分が仲間に入れると思えないんです。その資格がないと思ってしまう。「ああいう賑やかなのは、幸せに暮らしている恵まれた人達に合う」「私なんか」と。

でも、苦しい思いの強い人は、もしかしたらもっと遠慮して、悲しくて寂しい思いをしているかも知れません。

教会は「そんなことないです。あなたに来てほしい。あなたが来なくては、私達も寂しい」と思って呼び掛けるんですね。

「ここクリ」初代は晴佐久神父だけど、現在の主任司祭の豊島神父もこのイベントを大事にしていらっしゃいます。晴佐久神父が異動されても、その心は多摩教会に受け継がれて、今も「皆に来てほしい」「教会はあなたの訪れを待っている」と呼び掛け続けているのだと思いました。